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浮気チェックリスト

1 はじめに

 夫が浮気しているかもしれないと思ったとき、本当に浮気をしているのかについては証拠収集をしてみないといけません。そこで、浮気を疑っている気持ちが勘違いなのか、それとも正当な疑念なのかを把握するために、浮気のチェックリストを確認してどれだけ懸念があるのかを把握してみるとよいでしょう。このページでは、弁護士がこれまでに浮気、不倫が発覚したケースでどの点に着眼していたら実際に浮気があり、慰謝料請求ができた事案から参考に作成しています。
 より多くの事項に当てはまる場合には、浮気の疑いがあるものとして、具体的な証拠収集に始めるとよいでしょう。

2 浮気チェックリスト

(1)違和感・家庭内の行動の変化 異性を意識した行動をとる

  •  スマホにロックをかけている
  •  スマホを常に手放さない
  •  スマホにかかってきた電話にでない
  •  別の部屋でスマホのメッセージを送る
  •  スマホに触らせない、触ろうとすると怒る
  •  スマホの履歴を削除している
  •  通信料が増えている
  •  知らない携帯電話を買っている
  •  クレジットカードで知らない消費が増えている
  •  使途不明金が増える
  •  服装を気にする、おしゃれに気を遣る
  •  下着に気を遣う、今まで買っていないおしゃれな服を買っている
  •  時計、靴などにお金を使うようになる
  •  美容院に通いだす、ジムに通いだす、習い事を行う
  •  趣味や食事の傾向が変わってくる、浮かれている
  •  夫婦での会話が減る、家族での会話が減り、家族イベントをおろそかにする
  •  夫婦生活が減る、関係を拒むようになる
  •  家庭外のことになると楽しそうにしている

(2)違和感・仕事の行動の変化 外泊が増える

  •  帰宅が遅くなる
  •  朝帰りが増える
  •  出張が増える
  •  泊りがけの仕事が増える
  •  友人とオールをしてくるなどと家に帰らない
  •  休日出勤が増える

(3)違和感を覚えたら証拠を収集する

浮気・不倫は、異性を意識した行動が増えること、実際に異性と会うための時間を作る行動(出張、朝帰りが増える)により日々の生活に違和感を覚えることが多くあります。それらの違和感を覚えるからといって直ちに浮気・不倫とは言えないものの、スマホの履歴を消しているなど疑わしい行動があった場合には調査をされることはあり得るでしょう。

 もっとも、早期に浮気を追及してしまうことは危険です。浮気の証拠をつかめない中で、行動をしてしまうと証拠をより隠してしまい、浮気をしていることを発見し、止めることや慰謝料請求をすることができなくなります。
客観的証拠を集めていき、確実性が高まってきた場合に浮気・不倫の対応をどうするのかを検討しましょう。

3 浮気・不倫の証拠収集方法

(1)スマホを利用する

 スマートフォンは情報の集まりであり、浮気、不倫の証拠をつかむうえで大きな役割を果たします。

電話帳の履歴

 スマートフォン上の電話帳登録や入れているメッセージアプリケーションの種類などを別のカメラで写真で保存しておきましょう。電話帳の履歴やメッセージアプリの履歴から何度も連絡を取り合っている人物がいないかを把握していくことがあります。あえて本名ではなく非通知設定や架空の氏名で登録していることもあり得るので注意が必要です。

メッセージアプリ

 メッセージアプリケーションについてはすべてを確認するには時間がかかるため、動画にしてメッセージを送るなどする方法で保存しておくことがあり得るでしょう。
 短時間でメッセージが消えるアプリケーションを利用している場合には、証拠を収集しにくいものの浮気をしている可能性は高まるでしょう。

画像フォルダ

 画像フォルダに、メッセージや旅行の際の写真が保存されていることもあります。知らない場所への旅行に行っている写真や女性と観光地に出かけている写真がある場合には、写真を撮影して残しておくとよいでしょう。プロパティや日時を保存できると望ましいこととなります。
 画像をPCにダウンロードして確認できる場合には、画像にGPSデータが入っている場合があります。撮影日時、撮影場所などを確認できる場合があり得るでしょう。
 画像の写真自体の反射や映り込みで女性の顔や住所が確認できる場合もあります。画像編集ソフトで明るさを変えて調べるといった方をされる方もおられるでしょう(もっとも、画像加工ソフトを利用した場合には、偽造などを主張される場合がありますので、元データや元の画面が写真撮影をして残しておくなど工夫が必要となるでしょう。)

予測変換機能

 スマホの予測変更機能により普段、打ち込んでいる文章を把握することができる場合もあります。単語の入力することで、普段利用していない場所やホテル、浮気などの文言がでてこないかを確認しておきましょう。
 

復元ソフトなどを利用する場合

 復元ソフトを利用することで、メールや画像などを復元できる場合もあります。インターネット上にはソフトの紹介などが記載されていることがありますので、違法とならない範囲で活用していくことがあり得るでしょう。

GPSの履歴

 スマートフォン上のGPSデータが保存されている場合や立ち寄り場所が保存さていることがあります。これらを利用してどのような場所に立ち寄っているのかを活用することがありえるでしょう。Iphoneを探すといった機能を利用する場合もあり得ます。もっとも、位置情報を検索した際に相手方に通知がなされるなど利用するアプリケーションによってそれぞれ注意が必要となるでしょう。
 

自分自身のスマートフォンのGPS,録音機能を利用して証拠を集まることもあり得る。

 浮気、不倫を行う場合には、自動車を利用する場合は多くあります。デートに出かけるにしても、ホテルに行くにしても一定の移動を伴うこととなるためです。
 そこで、家にある自動車にGPSやICレコーダーを設置して情報を収集することがあり得るでしょう。GPSやICレコーダーを単体として買って用意できる場合は用意したほうがよいでしょうが、スマートフォンを利用される方おられるようです。もっとも、調査中に着信があった場合に気づかれてしまうなど注意が必要となるでしょう。

(2)写真・動画

裸の写真や旅行に出かけている写真

 写真や動画は浮気、不倫を判断する際にホテルを利用している、旅館の室内の写真などは浮気、不倫の証拠として有力な証拠となるでしょう。PCの削除データを復元することで浮気、不倫の証拠をつかめる場合があるかもしれません。
 SNS上において旅行に出かけている写真を上げていることが多くあります。SNSの友達検索などにより写真の入手することで、証拠を入手できることがあり得るでしょう。

ラブホテルへの出入りの写真

 ラブホテルに出入りしている写真やホテルに長時間滞在している写真を用意できれば不貞行為の立証において大きく役に立ちますが、なかなか個人でこれらの写真を入手することは難しいことはあるかもしれません。証拠が少ない場合には、探偵事務所に調査報告書を依頼することがあり得るでしょう。
 もっとも、探偵事務所に依頼をする場合には、費用に配慮をしなければなりません。裁判所は探偵事務所の調査料金について必要性がある場合と料金が相当である場合に認めていること、慰謝料で受け取れる金額には幅があるものの100~200万円で終了する案件が多いことを踏まえると、多額のお金を探偵事務所で利用することは危険な場合があります。

車載カメラの動画を利用することも

 自動車を不倫で利用している場合には、車載カメラを設置する、設定を音声などを録音できる形式などとして、ラブホテルに入っていくシーンを録画しておくなどといった動画入手の方法もあり得るでしょう。

相手方の自宅に入っていく場面について

 相手方の自宅に通っている場合には、滞在時間も問題となります。長時間の滞在がある場合には不貞行為が推認されるものとなるでしょう。駐車場に自動車が止まっている時間複数回に分けて写真撮影していくことや部屋に入る写真があること、誰の部屋であるかを撮影していくことで強い証拠となるでしょう。 もっとも、相手方自宅への張り込みは建造物侵入を問われる危険性もあるため、興信所などに依頼するほうがよい場合もあるでしょう。

(3)LINEメッセージ、SNSの写真、メッセージ

 LINEのメッセージはどのような経緯で交際をしているのか、どのような会話をしているのかを把握するうえで有用なものとなります。LINEのメッセージにて、「また一緒にホテルに泊まろう」といった記載があった場合には、不貞行為を推認させる証拠となることがあるでしょう。LINEの画面を送りながら、動画に取るなどすると素早く文章を保存することができるでしょう。また、LINEのメッセージをメモ帳メールで送る機能やトークの履歴を送付する機能を利用して全体を確認することができる場合があるでしょう。非表示のトークルームがないかも注意をしておきましょう。LINEの購入履歴などからもスタンプをプレゼントしていないかなどを確認できることがあるでしょう。
 ツイッターやFacebook、インスタグラムなどのSNSを利用してメッセージのやりとりや写真をしている場合も存在します。ホテルを予約している写真や旅行を計画している写真などメッセージや写真から不貞行為を探すことがあり得るでしょう。また、SNSでのメッセージは単独としては証拠価値が低いものであっても、他の日記、GPSの行動履歴を合わせることで、特定の人物と行動し、不貞行為に及んでいた可能性が高いと立証することができる場合があり得るでしょう。

(4)位置情報、GPS情報

 GPS発信機を着け、行動利益を確認することで、どのような行動をとっているのかを確認することができます。行動履歴を確認するタイプとリアルタイムのGPSの移動を確認できるタイプがありますので、確認しておきましょう。
 相手方のスマートフォンアプリにGPSアプリケーションを設定することは不正アクセス禁止法や不正指定電磁的記録提供罪などとなる危険性があるためオススメはできません。

4 浮気の証拠は弁護士に相談を

 浮気、不倫の証拠について収集が一定程度できた場合には、弁護士にこれらの証拠により立証がどこまで可能かを確認しておくこととなるでしょう。浮気・不倫の慰謝料請求を行うためには、どれほどの証拠によれば裁判所で認められるのかを判断していくことが必要となります。当事務所では、浮気、不倫の裁判経験を持つ弁護士が所属しておりますので、慰謝料事件でのご依頼をされたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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